Sigma BFは素晴らしいデザインながらもバッテリーやメカシャッターレスなど実用面に妥協点がある

SIGMA
SIGMA一眼カメラ
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DPREVIEWにSigma BFのレビューが掲載されています。そのコンセプトと見た目から注目を集めたカメラですが、やはり妥協する場面もある模様。

Inspiringly simple: Sigma BF review-in-progress

Sigma BF発表 – ミニマルデザインの新コンセプトフルサイズミラーレスカメラ

Sigmaは、新たなフルサイズミラーレスカメラ「Sigma BF」を発表しました。このカメラは、シンプルなデザインと独自の操作性を特徴とし、「日常の写真撮影」をコンセプトにしています。

主なスペック

  • 24MP フルサイズCMOSセンサー
  • 位相差AF(人物・動物検出対応)
  • メカニカルシャッター非搭載
  • 3.2インチ 2.1Mドット タッチスクリーン
  • 圧力感知型ボタン&触覚フィードバック
  • 6K30p・4K30p・FHD120p対応
  • Leica L-Logプロファイル、ゼブラ・フォルスカラー表示
  • 230GB内蔵メモリ、10Gbps USB-C端子、外部マイク対応
  • カラー:ブラック/シルバー、価格:$2000

コンセプトとデザイン

Sigma BFは、従来の高機能なミラーレスカメラとは異なり、撮影に集中できるシンプルな操作性を追求。カメラを持ち歩くことで、日常の何気ない瞬間に目を向けるきっかけを作ることを意識した設計です。

本体はアルミ削り出しで、日本国内で生産。ミニマルながら高級感のあるデザインを採用し、Sigmaの「iシリーズ」単焦点レンズともマッチする仕上がりになっています。

操作系統とUI

BFの操作は、カメラ背面の専用ディスプレイを活用。
主要な10項目(ドライブモード、フォーカスモード、ISO、シャッタースピード、絞り値など)が設定でき、物理ボタンとダイヤルで直感的に変更可能。タッチパネルはAFポイント選択のみで、撮影設定の変更には使われません。

また、露出モードの切り替えは専用ダイヤルではなく、ISO・シャッタースピード・絞りの各項目を「Auto」に設定することで、P/A/S/Mモードを選択する方式になっています。

使用感と特徴

  • 持ちやすさ:アルミボディながら、前面のテクスチャ加工と背面のサムレストによりしっかりグリップ可能。ただし、下部のエッジがやや鋭く、長時間の撮影では気になる場合も。
  • バッテリー:新型「BP-81」バッテリーを搭載し、CIPA基準で約260枚撮影可能。ただし、待機状態でも電力を消費するため、こまめな充電が必要。USB-C充電に対応し、スマホのように充電しながら使用可能。
  • AF性能:シンプルながら、人物・動物の検出機能を備えたAFは意外にも優秀。被写体をしっかり追尾し、顔認識もスムーズに機能。
  • シャッター:メカニカルシャッター非搭載のため、ローリングシャッター現象やフリッカー(蛍光灯などの光源による縞模様)が発生することがある。室内撮影にはやや不向き。
  • カラープロファイル:Sigma独自の色再現が可能だが、「Light Source Priority」ホワイトバランスの特性が好みを分ける可能性あり。

総評

Sigma BFは、多機能で素早く撮影できるカメラではなく、「ゆっくりと写真を楽しむ」ためのカメラ。シンプルな操作性と美しいデザインは、写真にじっくり向き合いたいユーザーに適しています。一方で、メカニカルシャッターの欠如や短めのバッテリー駆動時間など、実用面での妥協点もあります。

「写真を撮るためにカメラを持つ」のではなく、「カメラを持つことで写真を撮る」。そんなコンセプトを楽しめるユーザーにとって、BFは魅力的な選択肢となるでしょう。

CP+で注目を搔っ攫ったカメラですが、常に電力が消費されるためバッテリーの持続時間が短いことや、メカシャッターが無いためローリングシャッター現象やフリッカーなど実用的な部分で問題が発生しているようです。
ただ、それ以上に写真を撮るという行為を追求したカメラですので、多少の不便は気にならないと思います。そもそも高性能なカメラならば他のカメラを購入しているのではないでしょうか。

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