DPREVIEWにてPanasonic Lumix DC-S1RIIの初期レビューが記載されています。
High-res hybrid: Panasonic Lumix DC-S1RII initial review
Panasonic Lumix DC-S1RII: 最新の高解像度フルフレームミラーレスカメラ
概要
Panasonicは、最新の高解像度フルフレームミラーレスカメラ「Lumix DC-S1RII」を発表しました。このカメラは、8Kビデオ機能と改良されたオートフォーカスを搭載し、写真とビデオの両方で高いパフォーマンスを発揮します。発売は3月下旬で、推奨小売価格は3,300ドルです。
主な特徴
- 44MPデュアルゲインCMOSセンサー:高解像度と高速読み出しを両立。
- 8.1K/8Kビデオ:最大30pでの8K撮影が可能。
- 5.76Mドットの電子ビューファインダー:高精細な表示。
- フリップアウト&チルト式背面スクリーン:多様な撮影角度に対応。
- ProRes 422とProRes RAW対応:高品質なビデオ録画が可能。
- マルチショット高解像度モード:最大177MPの超高解像度写真を撮影。
- 32-bit floatオーディオ:オプションのXLR 2アダプターで高品質な音声録音。
新機能
- 新しいセンサー
47MPから44MPに解像度を下げ、読み出し速度を向上。BSI(背面照射型)技術を採用し、低照度での性能を向上させています。 - オートフォーカスの改良
第2世代の位相差検出AFを搭載。被写体認識とトラッキングアルゴリズムが改善され、人間、動物、車両など多様な被写体を正確に追従します。 - Cinelike A2カラーモード
新しいカラーモードを追加。Cinelike D2とV2の中間的な色調で、柔らかい色再現を実現。 - リアルタイムLUT
最大39のLUT(ルックアップテーブル)をカメラにロード可能。カラーグレーディングを撮影中に適用できます。 - False Color表示
ビデオ撮影中にクリップされた部分や中間調を色分け表示。適切な露出調整をサポート。 - Capture Oneテザー撮影対応
Panasonic初のCapture Oneテザー撮影対応カメラ。スタジオでの作業効率が向上。
ビデオ機能の強化
- 8.1Kビデオ:8128 x 4288解像度で30pの8K撮影が可能。
- ProRes 422とProRes RAW:内部CFExpress Type Bカードまたは外部SSDに記録。
- ダイナミックレンジ拡張:V-Log撮影時にハイライト情報を1段階多く記録。
- オープンゲート撮影:3:2アスペクト比で6.4K解像度のビデオを撮影。後処理でクロップ調整が可能。
ボディと操作性
- コンパクト設計:前モデルより小型化され、持ち運びが容易に。
- 冷却ファン内蔵:長時間のビデオ撮影でも過熱を防ぎます。
- カスタマイズ可能なダイヤル:5つのカスタム設定を保存可能。
- バッテリー性能:CIPA基準で350ショット(LCD使用時)を実現。
第一印象
S1RIIは、前モデルよりも小型で軽量になり、ビデオ機能が大幅に強化されました。8K撮影やProRes対応など、プロフェッショナル向けの機能が充実しています。また、オートフォーカスの改良により、被写体の追従性能が向上していますが、一部の状況ではフォーカスが合わないケースも見られます。今後のファームウェア更新に期待がかかります。
競合機種との比較
- Canon EOS R5 IIやSony a7R Vと比較して、S1RIIは価格が抑えられており、8Kビデオや高解像度写真の両方で優れた性能を発揮します。特にビデオ機能では、PanasonicのGHシリーズで培われた操作性と機能性が活かされています。
高画素で動画性能も高い本機は価格が抑えられていて競争力があり、手頃な選択肢だという評価。ただ、オートフォーカスは改良されていても不安を感じることがあるようです。あくまで初期のレビューなので、今後このカメラを使いこんで改めてパフォーマンスを評価するとのこと。
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