CanonはR1の高解像度版カメラを作る予定はない

Canon EOS R1：高解像度版の可能性はゼロ？ Canonの見解とは

Canonのフラッグシップミラーレスカメラ EOS R1 は、スポーツ、野生動物、報道写真向けに設計された プロフェッショナル向けの特化モデル です。しかし、その 優れた操作性とデザイン から、多くのプロ写真家が 高解像度版の登場 を期待していました。

しかし、Canonは 高解像度版のR1を開発する予定はない ことを明言しました。

Canon「EOS R1は唯一無二のフラッグシップモデル」

CP+ 2024のインタビューで、Canonのイメージンググループ統括責任者である戸倉剛氏 は、以下のように説明しました。

• フラッグシップモデルは1つだけ
  「フラッグシップとは、ラインナップの頂点に位置するモデルのこと。すべての技術を投入し、最高のパフォーマンスと信頼性を備えています。そのため、同じボディを使った別のバージョンは考えられない」
• 高解像度＝感度低下のリスク
  「高解像度化すると感度が下がるため、バランスが崩れる。フラッグシップは特定の性能に特化するのではなく、全体のバランスを最優先する 必要がある」
• 高解像度は「5シリーズ」が担う
  「高解像度を求めるなら、Canonでは 5シリーズ（EOS R5など） がその役割を果たす」

フラッグシップモデルとしての哲学

Canonにとって、フラッグシップとは 「最高のパフォーマンスと信頼性を提供するカメラ」 であり、その歴史は 19世代続く1シリーズ によって築かれてきました。

戸倉氏は、「進化させるべきものと、変えてはいけないもののバランスが重要」とし、プロユーザーが長年慣れ親しんできた 操作性や使い勝手 を維持することの重要性を強調しました。

まとめ：EOS R1の高解像度版は期待できない

かつてCanonやNikonは、フラッグシップモデルの高解像度版（「X」や「S」シリーズ）を投入したことがありました。しかし、Canonは EOS R1のボディを使った高解像度モデルを開発する予定はない ことを明言しました。

高解像度モデルを求めるなら、 EOS R5シリーズなどの5シリーズがその役割を担う というのがCanonの戦略です。今後のCanonの動向にも注目していきましょう。